2018年11月22日-AM8:00時点でのユーロドルの相場環境について、テクニカル分析に基づく総合的な見地から、今後の注目すべき値動き・価格動向・トレードポイント等を探ります。
1.ユーロドル日足チャート
現在は週足レベルでも下降トレンド中(赤)で、日足でも下降トレンド(青)を継続しています。したがって、上昇して抵抗ライン際まで戻すとまだ戻り売りも入りやすく、直近でも一旦頭を押えられています。
しかしながら、下げ幅を減少させ、かつ直近の戻しの上昇幅も大きく、日足20MA(青)もレートを足元から支えるように水平気味になっています。したがって、もう下げ止まりで安値を切上げてくると見ているトレーダーからすれば、下げてきたところは押し目買いとして買っていきたくなる局面でもあります。
この後、高値切下げポイントを形成してくるのか・安値切上げポイントを形成してくるのか(黒)、下位足でその判断をしていくことになります。
2.ユーロドル4時間足チャート
日足レベルでは下降トレンド継続中(赤)でしたが、直近4時間足では短期的な上昇トレンドを崩しています(青)。日足の相場環境からこの後、結局高値を切下げてもう一段の下げに向かうのか、もしくは安値切上げポイントを形成し押し目買いとして足元から買われ直すのかを判断していきます。
現状4時間足MA(青)は、レートを押えるように推移しているため戻り売りも入り易いですが、足元の直近安値はサポートされて安値を切上げようともしているため、下げてくると買われやすい相場環境でもあります。
例えば下位足で買いを検討していくには(上図例)、現状レートを押えている4時間足MA(青)が最低でも水平となり、再度安値を短期的にも切上げてくるような展開になれば、サポートされた上位足の切上げポイントの足元の反転を買いで拾っていくシナリオが考えられます。
直近安値は現状、一旦のサポートを受けています。
また、4時間足MA(青)がレートを押え、高値を切下げてきているようにも見えているため、下位足のトレードとしても売りシナリオを用意しておく必要があります(上図例)。ただ、直近の安値がサポートを受け、日足の相場環境より足元から買いが入るリスクを考慮する必要があり、現状は上昇トレンドラインにも支えられています。
レジスタンスされ短期的にも切下げを見せれば、その高値切下げポイントの反転を下位足で売りでついていくシナリオが考えられます。その際は直近安値をまずは割れるかどうかですが、少し下抜けたとしても直下にもいくつかサポートされやすい高値が控えているので注意します。
3.まとめ
現状は売り買いの攻防が起こりやすい相場環境であるため、下位足のトレードとしても中途半端に手を出すと無駄な損失を出しやすくなります。まずは分かり易い節目ラインにレジスタンス・サポートされるのを確認し、それがない局面では見送るという判断が、最良の選択となり得ることは忘れてはいけません。
また多くのトレーダーは、一つ一つの取引の勝ち負け・結果にばかりこだわりますが、利益を安定して積み上げているトレーダーは一つ一つのプロセスに集中しています。自分が仕掛けるべき局面で仕掛け、手仕舞うべき局面で手仕舞う、それを繰り返すことで利益は後からついてくるものです。銭勘定は週末にゆっくり行えば良く、相場に向き合っている時は余計なことは考えず、ただシンプルに自分がすべき次の行動に集中します。