2018年11月29日-AM8:00時点でのユーロドルの相場環境について、テクニカル分析に基づく総合的な見地から、今後の注目すべき値動き・価格動向・トレードポイント等を探ります。
1.ユーロドル日足チャート
現在週足レベルの大きな流れでは下降トレンド中(赤)で、日足レベルでも短期的には下降トレンドを継続しています(青)。しかしながら、直近では下げ幅を減少させながら、安値を切上げてくるようにも見せています。
したがって、下位足で買っていく際は、日足レベルの抵抗ライン際まで上昇・戻すと、まだ頭から戻り売りとして売られるリスクを考慮する必要があります。逆に売っていく際は、足元の固さも見せているため、下げれば下げるほど反転のリスクは高まることを考慮します。
そのような大きな相場環境を踏まえた上で、下位足のトレードに落とし込んでいきます。
2.ユーロドル4時間足チャート
4時間足では下降トレンドを継続していましたが、直近では前回安値・チャネルライン下限到達から反発し、高値更新から一旦トレンドを崩しています。ただ未だ安値を切上げていないため、現時点ではトレンドのない状態です。
現在は、下降トレンドラインも4時間足20MA(青)も上抜け、水平気味の日足20MA(赤)付近でレートは推移しています。4時間足20MA(青)が足元からレートを支えてくる状況でもあり、この後サポートを受けて安値の切上げポイントを形成してくれば、4時間足レベルでは押し目買いとして少し買われやすくなってきます。
逆にそのような相場環境であるため、丁寧なトレンドフォローを心掛けて下位足で売っていくには、相場環境が整うまではしっかり待ちたい局面です。
例えば上図のように、何か分かり易い節目のサポートラインに支えられ安値の切上げポイントを形成してくる展開になれば、下位足のトレードではこのような上位足の安値切上げポイントの足元から買いを仕込みたい局面です。
ただ直上にもいくつか抵抗ラインがあり、上昇すればするほど下位足では反転のリスクが高まるため、買っていく際は必ず上位足の安値(支えられた切上げポイントのサポートライン際)で買いを仕込み、高値で売り逃げる押し目買いを心掛けます。
逆に売りを検討する際は、現状一旦下降トレンドを崩し、4時間足20MA(青)も足元から支えてくるような局面であるため、下げると押し目買いとして買われて反転しやすく、すぐ売っていくには少しリスクの高い相場環境です。まずはしっかりとレジスタンスされた高値の切下げポイントを形成し直し、4時間足20MA(青)が最低でも水平気味になるまでは待ちたい局面です。
例えば上図のように、明確なレジスタンスラインが見え再度切下げポイントを形成してくるような展開になれば、下位足ではこのような上位足の切下げポイントの反転を売っていきます。一旦下げれば下げるほど反転のリスクは高まるため、レジスタンスライン際のできるだけ高値で仕掛けることを心掛けます。
自分が売るとすぐに反転して損切りになってしまうのは、仕掛けるのが遅いのです。誰もが下げてきたと認識できる局面では、すでに売りたい人は売っており、彼らはもう次の決済の買い注文を入れるタイミングを計っています。仕掛けが遅いとそれは、彼らの利益を伸ばす手伝いをしているだけで、彼らがお腹いっぱいになって逃げることで自分は損切りになるのです。
3.まとめ
直近では大きく反発しトレンドを崩しているため、この後明確にサポートされて安値を切上げてくるのか、もしくは再度レジスタンスされて切下げポイントを形成してくるのかを丁寧に見ていきたいと思います。
見知らぬたくさんのトレーダーが、泣きながら損切りしてくれることで自分の利益を伸ばすことができます。欲深いたくさんのトレーダーが、僕も私も!と追随してくれることで利益を伸ばすことができます。
自分とは反対ポジションを保有するトレーダーの涙と、その他大勢の欲を自分の利益に換金していくのがトレーダーの仕事です。賢いトレーダー達は、無知で愚かな人達の次の行動を利用してやろうと、今もあなたと同じチャートを眺めています。