相場環境・トレード解説

【2020.11.29ドル円】先週の振り返りと、次週のトレード戦略について。

■2020年11月29日 ドル円解説動画

 先週(11/23-11/27)のドル円相場の振り返りと、次週(11/30~)以降のトレード戦略・現在の相場環境について考察しました。

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1.先週(11/23-11/27)のドル円相場総括

 日足レベルで高値を切り下げるのか安値を切り上げてくるのか、週末にかけて三角保ち合いから値動きが少し収束していく展開になりました。そうした大きな相場環境を把握し、節目ライン・上位足の移動平均線・ダウの関係を丁寧に見ながらトレンドフォローに徹することができれば、大きく間違った取引をすることはなかったのではないでしょうか。
 
 また、毎週毎週大きなトレンドが発生し獲りやすい相場が続くことはなく、先週のように値動きが収束に向かう少し難しい相場環境に繋がる週も当然あります。我々トレーダーは自身の力で値動きをつくることはできませんから、そうした中でいかに無駄な取引をせず適切に待つという選択肢をとれるかが、トレーダーとしての勝敗を分けていきます。
 

2.現在の相場環境と次週(11/30~)のトレード戦略

 まずは三角保ち合いをどちら側に明確に抜けて、日足レベルで短期的に高値を切り下げるのか安値を切り上げてくるのか。現状は、上値は押えられやすく足元は支えられやすくもなるため、基本的には分かり易く抜けてきてからの値動きを見ていきたいと考えています。

 ただ、抜けても直下には次のサポートライン・直上には次の抵抗ラインがすぐに控えているため、リスクリワードを考慮し、買うには上位足の安値から拾う押し目買い・売るには上位足の高値から仕掛ける戻り売りを心掛けていきたいと思います。

■4時間足のひと波を1時間足で拾う戻り売りの基本イメージ例

トレンドフォローにおける戻り売りの基本イメージ図

■まとめ

 短期的に大きく勝つことよりも、毎週僅かでも着実に資金が増え続けている事実が大切です。そのトレードの安定があるからこそ、資金量の増加と共に枚数を上げる複利での運用も可能となり、大きく勝ったり大きく負けたりと資金曲線の波が激しい状態では増やすことはできないのです。

 単純なpipsの足し算では資金は増えず、トレードの安定と資金管理・何より時間を味方につけることで、ある地点を境に加速度的に増えていきます。例えば資金10万円に対して1万通貨で、その割合で複利運用し日々20pipsを獲り続ければ、理論上の単純計算だけで考えると1年半で1億になります。少し極端な例ですが、それほどトレードは獲得pipsよりも安定させることが重要なのです。

 過大なリスクを取って大勝ちを狙うよりも、決して無理をせず優位性が高い局面を丁寧に待ち、焦らずブレることなく、そこだけをコツコツと獲り続けられるトレーダーが最後に勝つのです。