相場環境・トレード解説

【2020.11.1 ドル円】先週の振り返りと、次週のトレード戦略について。

■2020年11月1日 ドル円解説動画

先週(10/26-10/30)のドル円相場の振り返りと、次週(11/2~)以降のトレード戦略・現在の相場環境について考察しました。

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1.先週(10/26-10/30)のドル円相場総括

 日足レベルで下降トレンドに入ってからのスタートで、上値を押える明確な抵抗帯も存在していたため、トレンドフォローしていく上では下位足でも買いを検討できる局面はありませんでした。

 また今回仕掛けたポイントも、レジスタンスされたことは明確でもやや高値を更新していたため、実際仕掛けるには悩ましい局面にはなっていました。

 ただ日足レベルの大きな相場環境を把握しながら、上部の抵抗帯・足元のサポートラインが見えていれば、大きく間違うトレードはなかったのではないでしょうか。

2.現在の相場環境と次週(11/2~)のトレード戦略

 現在は日足チャートで見ると、大きく高値は切り下げ続けながら上値は重く、足元はサポートラインが強固に支えている状況で、少し窮屈な値動きになってきています。

 次週のイベントを通過することで動きがありそうですが、イベント期間中はニュースや速報結果に細かく反応し、テクニカルとは関係ないところで荒い値動きになるのでトレードは控え、通過した後トレードすべき相場環境が整ってから仕掛けていきたいと考えています。

■2016年アメリカ大統領選時のドル円チャート

2016年11月8日アメリカ大統領選挙時のドル円4時間足チャート

 上図は前回大統領選挙時のドル円4時間足チャートです。イベント中(上図赤枠内)は4円幅もの上下荒い値動きとなり、結果的には足元をサポートされ、年末にかけて一方通行で上昇し続けるトランプ相場となりました。

 イベント期間中はリスクの高い相場となりますが、通過後落ち着くとまたチャートは明確な節目・パターンを形成してきます。全てはチャート内に織り込まれ表現されていきますから、焦らず自分が取引すべき相場環境が整うのをしっかりと待って、そこだけでトレードし続けていくことが長く続けていくには大切だと考えています。

■まとめ

 大きな値動きは全て獲らなければいけないと考える必要はなく、どんなに優秀なトレーダーでも全てを獲ることはできません。ここもあそこも獲れるのではないかと、トレードを難しくしてしまっているのは自分自身です。

 そもそも、それなりの値幅を期待できる局面が一日に何度もあるはずがなく、その中でむやみに取引回数を増やすのは、チャンス以上にリスクを増やしています。

 チャート内で優位性の高まる局面というのは限られており、そこだけで取引すると決めてしまうとトレードは非常に楽になります。